ひとかけらのレアメタルから、
サステナブルな未来へ
硬く無骨なレアメタルが、
形を変え、用途を変えながら
世の中を支えるパーツとなり、
色とりどりに輝く未来をつくっていく。
無限に広がるその可能性に、
YOKOSHIROは挑み続けます。
レアメタルは、
世界を動かす
タングステン、モリブデン、コバルト、ニッケル。
鉄やアルミニウムのように普段から目にする機会は少なく、
あまりなじみのない金属のように思えますが、
実は私たちの暮らしに欠かせない身近な存在。
世界を動かす重要なポジションを担っているんです。
例えば、こんなところにもレアメタルが使われています。
- レアメタルが「レア」な理由は
- 地球上に存在する金属の中でも、流通量が少なく希少性の高いレアメタル。その背景には、そもそも地殻中の存在量が少ないこと、産出地が限られていて国によっては輸出制限を行っていること、採掘・精錬するのに高度な技術やコストが必要とされることなど、さまざまな理由があります。
- レアメタルは何種類、存在する?
- 日本では一般的に、産業で利用される31種類の非鉄金属をレアメタルと呼びます。そのうち希土類にあたる17種類は「レアアース」といいます。ちなみに、鉄や銅、亜鉛、鉛、アルミニウムといった生産量の多い金属はベースメタル、金・銀・プラチナなどは貴金属として分類されています。
レアメタルは、
生まれ変わる
レアメタルは製品として使用された後も、別の用途の原料になったり、
精錬して不純物を取り除いてから再加工され、何度でも生まれ変わります。
近年、注目を浴びているタングステンを例に挙げ、レアメタルの流通サイクルをご紹介します。
レアメタルの流通サイクル
Rare metal distribution cycle
- タングステンは、最強の金属?
- ダイアモンドに次ぐ硬度と鉄の2.5倍の重さ、優れた耐熱性を兼ね備え、ハードな環境にも耐えられるタングステン。金属を切削する超硬工具をはじめ、航空宇宙産業や医療機器にも活用されています。その丈夫さから、最近では釣り具やアクセサリーの素材としても注目されています。
- タングステンの
元素記号が「W」の理由は? - 元素記号のWは、ドイツ語のWolfram(フォルフラム)の頭文字。Wolf=狼のような鉱石という理由から名づけられたそうです。1900年代から軍事分野で需要が伸び、かつては日本にもタングステン鉱山が存在していました。ちなみに、Tungsten(タングステン)とはスウェーデン語で「重い石」を意味します。
レアメタルは、
めぐり続ける
IT技術の進化にともなってレアメタルの需要が急拡大し、
将来的に供給不足になることが予想されています。
それを解決するためのもっとも有効な手段が、リサイクルです。
サステナブルなリサイクルシステム
Sustainable Recycling system
YOKOSHIROは、時代に先駆けて使用済みレアメタルの再利用に着目し、製造メーカーと精錬業界、ユーザーをつなぐ存在としてリサイクルのコーディネートを手がけてきました。
近年では、さらなる回収・分析技術の向上、環境負荷やリサイクルコストの削減に取り組み、レアメタルの新たな可能性を探究し続けています。
私たちが、未来のためにできること。それは、資源の限られた日本でも、国内でレアメタルの流通を完結できるサステナブルなリサイクルシステムです。
- 日本には、
世界有数の都市鉱山がある? - 日本は資源の乏しい国といわれていますが、都市鉱山に眠るレアメタルの埋蔵量は世界トップレベル。レアメタルを含んだ使用済みの家電や電子機器が大量に蓄積されています。これをリサイクルすれば、自然環境に負荷をかける天然鉱山の採掘よりも効率よく資源を回収でき、省エネルギーやCO2削減にもつながります。
- レアメタルのリサイクルを
取り巻く課題は? - 大きな可能性を秘めた都市鉱山ですが、レアメタルの回収率はとても低く、リサイクルが十分に進んでいないのが現状です。その理由は、レアメタルを含んだ部品の回収や選別、解体、精錬などに多くの手間とコストがかかるため。レアメタルに関わるメーカーや業者が連携し、解体や精錬のプロセスを考慮した「リサイクルしやすいものづくり」を進めることが大切なのです。